「ずいぶん質素だな」と思われるかもしれません。
でも、これにはちゃんと理由があります。
数日前から頭を離れなかった「めざし」の誘惑
実は一週間ほど前、なぜだか時代劇『必殺仕事人』が頭に浮かびました。
主人公・中村主水が文句を言いながら食べていた「メザシご飯」を思い出したら、
それ以来、どうしても食べたくなってしまったのです。
買い物に行くたび鮮魚コーナーをのぞいては空振り。
何度も肩を落として帰りました。
だからこそ、今日ついにメザシを見つけた瞬間は、
本当に嬉しかったです。
数日越しの片思いが実ったような、幸せな夕暮れです。
ジリジリと脂がはじける音と、部屋に広がる香ばしさ
家に着くやいなや、さっそく調理にとりかかります。
一匹ずつエラと内臓を取り除いて、下準備は完了。
魚焼きグリルに並べて焼き始めると、
ジリジリと脂がはじける音とともに、香ばしい匂いが部屋中に広がっていきます……。
最高の香りに、一人で浸っていたその時です。
背後から、何やら奥方様の冷ややかな視線を感じました。
「ちょっと、家の中が臭くなるから家中の窓を開けてから焼いて!」
まさかの速攻ダメ出し(笑)。
慌てて家中を走り回って窓を開けて回りました。

カリッと香ばしい一匹と、炊きたて白米
ウン!イイ感じです

焼き色もイイ感じです
しっかり火を通せば頭から尻尾まで
骨ごと食べれます。
やっぱり「メザシと白飯」は裏切らない
焼きたてのメザシを茶碗いっぱいの白いご飯に合わせる――。
たったそれだけなのに、「これで十分」と思える満足感がありました。
パリッと焼けた皮をひと口かじると、香ばしさとほどよい塩気が口いっぱいに広がります。そのあとに頬張る白飯がまた格別。思わず箸が止まらなくなりました。
派手なおかずも、ごちそうもありません。
みそ汁とたくあん、そしてメザシと白飯だけ。
昔ながらの素朴な献立ですが、不思議と心まで満たされます。
一週間ほど食べたいと思い続けていたこともあって、いつも以上に美味しく感じたのかもしれません。
たまには豪華な食事ではなく、こんな昔ながらの食卓も悪くありません。
「やっぱりメザシと白飯は裏切らない。」


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